長野県
高校入試制度は都道府県により大きく違います。
長野県の入試制度を知っておくことが高校合格への第1歩!
長野県 高校入試情報(令和8年度/2026年度)
長野県の公立高校入試は、前期選抜(2月)、後期選抜(3月)と受験が行われます。
前期選抜は自己推薦型選抜で中学校長の推薦書は必要ありません。また学力検査はなく、志望理由書と、面接・小論文・作文・実技検査などから各高校が定めるものが実施されますので、入試制度をしっかり調べてみましょう。
長野県の内申点は中学3年生の評定がつきますので、特に3年生の2学期までの定期テスト対策をしっかりとしておくことが必要です。ただし評定自体は1年生から記載されますので1年からテスト対策もしっかりと行いましょう。
長野県は4つの通学区(総合学科を除く)がありますが、昨年から県内全域の全ての高校・学科が志願できるようになりました。
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『前期選抜』
- 《入試日程》
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学力検査 令和8年2月9日(月)
面接等 令和8年2月9日(月)2月10日(火)※詳細は各高校ごと
- 《合格発表》
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令和8年2月18日(水)
- 《受験実施校》
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80%程度の高校・学科で実施。
志願理由書または自己PR文を提出。
- 《学力検査》
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当年度から実施。
検査Ⅰ(国・社・英)45分
検査Ⅱ(数・理)30分
- 《その他の検査》
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すべての受験者に面接を実施。
作文または小論文および実技検査のうちから志望高等学校長が定めたもの1つを実施。
- 《内申点の算出方法》
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3年生の9教科(英語.数学.国語.理科.社会.音楽.美術.保体.技家)×5段階=45点
合計45点満点
- 《総合点の算出と受験者の合否判定方法》
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内申点45点満点と面接、学力検査の結果、その他の実施検査により総合的に合否を判定。
「定員に対する比率」
○普通科、農業科、工業科、商業科、家庭科および総合学科...60%以内
○理数科、自然科学探究科、学究科、スポーツ科学科、音楽科、国際教養科、人文科学探究科、国際観光科、自然探究科および国際探究科...90%以内
○上記に該当する学科を群とするくくり募集...60%以内
『後期選抜』
- 《入試日程》
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学力検査 令和8年3月10日(火)
面接等 令和8年3月10日(火)3月11日(水)
※対面面接の場合、詳細は各高校ごと
- 《合格発表》
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令和8年3月19日(木)
- 《受験実施校》
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全ての高校、学科において実施される。
- 《学力検査》
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英語 100点(50分・リスニングテストあり)
数学 100点(50分)
国語 100点(50分)
理科 100点(50分)
社会 100点(50分)
合計500点満点
※専門学科の一部で傾斜配点あり
- 《その他の検査》
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当年度から対面面接または県の定める面接シートでの紙上面接をすべての高校で実施。
作文または実技検査のいずれか志望高等学校長が定めたものを実施。
- 《内申点の算出方法》
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3年生の9教科(英語.数学.国語.理科.社会.音楽.美術.保体.技家)×5段階=45点
合計45点満点
- 《総合点の算出と受験者の合否判定方法》
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内申点(45点満点)を縦軸、学力検査点(500点満点)を横軸とする相関図を作成し、学科ごとに設けた基準人員をもとに縦横の区分線を引き、4領域に区分した上で各領域の特性を考慮して選抜。
面接等の結果ももとに合否を判定。
【長野県の高校入試の平均点と出題内容】
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《2025年度:長野県立高校入試の平均点》
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英語:59.23点
数学:58.45点
国語:59.54点
理科:54.36点
社会:70.04点
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《英語の出題内容と傾向》
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大問1(リスニング)
大問2(小問集合)
大問3(長文読解)
大問4(長文読解)
大問1はリスニングで正確な聞き取りと必要な情報を読み取り、話の概要や要点を捉える力を試されました。
大問2は文法の基本的な内容の習得状況とともに、さまざまな場面で文法を正確に使って相手に伝わるように表現できるかを問われました。
大問3は和紙に関する短い文章から要点をとらえ、自分の考えを書く問題でした。
大問4は環境保全についての文章から要点をとらえる問題でした。
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《数学の出題内容と傾向》
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大問1(小問集合)
大問2(小問集合)
大問3(関数)
大問4(平面図形)
大問1は数と式、関数、図形、確率、データの活用の基本問題が出題されています。
大問2は数と式、図形、データの活用の基本問題に加え日常生活や社会に関連付けたものもありました。
大問3は水筒に入れたお湯の温度変化の様子及び関数y=ax²のグラフの特徴や直線との交点について、表、式、グラフを用いて事象を数学的に表現・処理する力が求められました。
大問4はリボンを重ねたときにできる図形に関しての問題でした。
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《国語の出題内容と傾向》
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大問1(論説文)
大問2(意見文)
大問3(誤字訂正)
大問4(古文・漢文)
大問5(物語文)
大問1は説明的な文章から構造や内容を把握・解釈する力、表現の仕方がどのような効果につながるか意味づける力、自分の考えを適切に表現する力が求められる問題でした。
大問2は「語彙を豊かにする目的で行っている活動の話し合い」という題材から、伝え合う内容を検討し、互いの考えを尊重しながらまとめる問題です。
大問3は日常使用される漢字の間違い探しです。
大問4は「手紙」を題材にした「無名草子」と漢詩を比較しながら、内容を理解し、場面状況や筆者の心情・ものの見方・考え方を捉える問題でした。
大問5は文学的文章をもとに登場人物の心情やその変化を読み取り、文章の展開や表現の特徴を捉える問題です。
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《理科の出題内容と傾向》
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大問1(生物)
大問2(化学)
大問3(地学)
大問4(物理)
大問1は植物の蒸散に関する実験と動物の発生に関する観察についての基礎的な問題でした。
大問2は物質の密度に関する実験、酸化銀の熱分解に関する実験についての基本的な問題でした。
大問3は火山灰に関する観察と金星の観察についての問題でした。公転の周期から地球と金星の位置関係を考える問いでは、思考力と判断力が求められました。
大問4は電気回路に関する実験と仕事に関する実験について、基礎的・基本的な内容の習得と科学的に探究する力が求められる問題でした。
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《社会の出題内容と傾向》
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大問1(歴史)
大問2(地理)
大問3(公民)
大問1は税と人々の関わりからみた歴史の流れの問題でした。
大問2は梅を基幹産業とする地域の営みや、サウジアラビアの産業の特徴に関する問題で資料を活用して考察して表現する力をみる問題でした。
大問3はまちづくりや地域の公共交通という課題についての問題でした。
路線バスを乗り合いタクシーに切り替える長所と短所を考える問題では、資料を組み合わせて読み取る力が試されました。
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